ロゴの作り方

 
 
日本グラフィックデザイン協会会員 小野健治

ロゴの作り方を手順に沿って解説します。

目次

 

1.ロゴ作りの手順
2.ヒアリング(打ち合わせ)
3.テーマの策定
4.アイデアスケッチ
5.デザイン
6.商標類似調査
7.プレゼンテーション
8.手直し・完成・データ納品
9.商標登録

ロゴ作りの手順

 

ヒアリング(打ち合わせ)

テーマの策定

アイデアスケッチ

デザイン

商標類似調査

プレゼンテーション

手直し・完成・データ納品

商標登録

ヒアリング(打ち合わせ)

 
ロゴのデザインを始める前にお客様と打ち合わせをします。打ち合わせの内容は、下のヒアリングシートをお使いください。ロゴのデザインをするときに必要な項目をまとめています。
 
ヒアリングシート
 
ダウンロードしてお使いください。

テーマの策定

 
ロゴは、企業、屋号、グループ、団体、組織、商品、サービス、周年、コンテスト、催事、イベント、認証、資格、個人などの名称をデザイン表現したものです。名称をデザイン表現したものですが、その中には使命、ビジョン、理念、思い、夢、ロマン、目標など、コンセプトを内包しています。そのコンセプト=テーマを策定します。大手企業様の場合、テーマを策定に1年ほど時間をかける場合もあります。

ロゴの代表的なテーマ

1.未来のあるべき姿(ビジョン)を形にする。
2.大切にしている考え(理念)を内包し見るたびに想起する。(原点に帰る)
3.自分たちは、こんな会社です。と宣言する。(事業内容、考えを表現)
4.テーマ無し。見た目が、よければ良い。

アイデアスケッチ

 
テーマが策定できましたら、紙と鉛筆でロゴのアイデアスケッチを行います。デザイナーによっては、アドビのソフトウエアのイラストレーターを使い、アイデアスケッチを行う方もいます。ロゴのモチーフ(素材)は、ネーミング、イニシャル、商品やサービスなど具体的なもの、考え方や精神を表す抽象的なもの、ネーミングの由来、取り扱っている商品、地形、地図、建物の形などがあげられます。また、これらが複合的に合わさっている場合もあります。予算や規模により、20案、50案、100案、200案以上作る場合もあり、さまざまです。

デザイン

 
アイデアスケッチの数が揃いましたら、その中から、提案する案を決めます。決めた案をイラストレーターで形を整えながら制作します。

商標類似調査

 
デザインしたロゴの類似商標調査を行います。同一の役務の分類内で、商標登録されているものに 似ているものがないか確認します。類似商標調査は特許情報プラットフォームのホームページで調べることができます。
 

データ納品

 
デザインのOKが出ましたら、データを納品します。AIデータ、AIデータ確認用のPDF、PNG、JPEGを納品しましょう。お客様からご要望がありましたら、ロゴマニュアルを制作します。

商標登録

 
商標登録の予定がある場合、デザイン時に仮の調査を行います。商標登録出願などは、お客様ご自身でできますが、書類の不備があると手間と時間がかかってしまいます。初めから信頼できる弁理士さんへお願いするのが安心です。